第一話感想

～あらすじ～　　　（初めての方はまずここを読んでね）
ある日テレビを見ながら退屈していたワリオの目に
アニメ【紳士怪盗アルデンテ】が映る。

それを"ヒマつぶし"ぐらいにはなるだろうと見始めることに。

「ふふふ…この船のお宝は全部アタシが頂いてあげるわ！」

そのアニメの主人公らしい男は
豪華客船を前に積み込まれているお宝を盗もうとしていた。

「こんなヘナチョコに怪盗がつとまるワケ無いだろ！
オレ様なら楽勝だがな。」

などと文句を言いながらもアニメを見続けるW。
見ているうちに"自分がこのアニメの主人公だったらな…"
と思ったと思いきや突如閃いたW。
大急ぎで何かを作り始めなんと、
テレビの中に入れるというマシン
テレメットを作ってしまうのだった。

←テレメットをかぶっているW
それをかぶってスイッチオン！

「うわあああああああああああーー！」

Wはテレビの中に吸い込まれてしまう。

第一話 参上！怪盗ワリオ

ここでタイトルが表示されるのがなんとも憎い。
Wが主人公になった瞬間なのである。
テレビの中に吸い込まれたWは主人公だった男の上に見事に落下する。
この男の名はアルデンテ。
（英名:Count Cannoli）余談だかカンノーリとはイタリアの甘いお菓子。

怪盗家系"アルデンテ一族"の新米当主

最初にWが見ていたアニメの主人公。
オネェ口調なのはメタな話、
Wが主人公のゲームであるための宿命なのだろう。

落下した衝撃で彼が持っていたステッキを手放してしまいWの手に渡ってしまう。
アルデンテは御先祖様から受け継がれてきた
大事なステッキだと慌てて取り返そうとするが…
手に入れたモノをやすやすと返すWではないよね。
Wはそのステッキを振り回していると

「こりゃ！年寄りを乱暴にあつかうでない！」

ステッキが光って話し出す。
これが今作のナビ的なキャラのステッキオ。

「アルデンテ一族ではないようじゃが、しかし…ふむ？
そうか、おヌシが新しいマスターというわけじゃな？」

と目の前にいて本来のステッキの持ち主であるアルデンテなんか気にせずに
Wに対してチカラを貸してやろうとステッキオ自身の
素敵な変身能力の使い方をWに伝授するステッキオ。

ここで最初にWが変身した姿が
パッケージなどにでかでかと映っている怪盗ワリオである。

本作はこの姿をメインに他の七つの姿に更に変身して
進んでいくことになる。まさに怪盗ワリオ・ザ・セブン。
今はこの姿にしかなれないが物語最中に入手することになる
"マスタージェム"と呼ばれるアイテムを
手に入れることによって新たなる姿が解禁されていくシステムだ。

話は戻って怪盗の姿に変身したWは
手始めに序盤でアルデンテが狙っていた船に忍び込むことに。
もちろんアルデンテの話は無視。

この…ドロボーッ！

と泥棒（怪盗）に言われる始末なのが面白い。

ゲームを進めるとすぐに宝箱を前にすることになる。

「おヌシ、宝箱の開け方を知っておるのかの？」

とのステッキオの問いに対して

「このくらい楽勝で壊せるぜ」

とW。これでこそWな手段選び。
しかしそこでさらにステッキオが

「おヌシ、かなりパワフルそうじゃが
コレを壊すのはムリだとおもうぞい」

と言い出す。
(Wに壊せないほど頑丈なら
こんなところに置いていても大丈夫なわけである。)

さきほどのアルデンテに対する辛辣な態度とは違って
ちゃんとステッキオの助言を聞くW。
お宝の事となると真剣なのはやはりWであるなと思った。

この宝箱は収集アイテムや先ほど述べた変身解禁アイテムが手に入るもので
ミニゲームをクリアすると開く事ができる。
が、ステッキオが"ワシが開けられるようにしてやろう"
と言っているので実際は魔法的なパワーか何かで開けているのだろう…

宝箱を開ける前にステッキオが頼みを聞いてほしいと言い出す。

「マスタージェムという宝石を見つけたら
それをワシに食べさせてほしいんじゃ」

先ほど述べたとおりに、マスタージェムとは
Wの変身を解禁するためのアイテムで
この宝石にはその力の源である
ステキパワーが封じ込められているらしい。

「ジョーダンじゃないぜ！お宝はオレ様のものだ!!」

そりゃ怒るわ、Wはお宝が欲しくてこの世界に来たのだもの。

「話は最後まで聞くもんじゃ、
それをワシが食べればお宝が集めやすくなるぞい」

とWをなだめるステッキオ。

ここまでWに言う事を聞かせられるのは珍しいかもしれない。
まさに言葉巧みってやつだなと…

そしてまさにいま開けた宝箱から入手したのが
そのマスタージェムの一つ、"シルバームーンマスタージェム"
早速ステッキオに食べさせると新しい変身姿が解禁される。

スペースワリオ
（英名:Cosmic Wario）

Wの頭の部分にヘルメットを模した〇を描くと変身できる。

宝箱を開けて次のマップに進むとアルデンテと遭遇するのだが、
ここの押し問答な動きが何気に良い。

少し進んだところでコイン袋がある場所があり、
そこに行って会話イベントを進めたあとUターンして戻ろうとすると
道を塞ぐようにアルデンテがたたずんでいるのが良いなと思った。
もちろん触れるとアウトなので飛び越えよう。

そしてまた進むとまたまたアルデンテが現れる。

「アナタのコト、すこしあまくみていたわ
なかなかやるじゃない」

との台詞、うむ、
Wに振り回されていてずっとアレだったが
ここにきての紳士味を感じなくもない（？）
そしてこの船のあちこちにスペシャルな罠を仕掛けたが
ここでステッキを返せば罠を外して外へ出してあげると言うが…
もちろんビビらないし返す気にはならないW。

それから少しして船の甲板に行くワリオ。
すると今度は空から現れるアルデンテ。
仕掛けた罠をすべてクリアしてここまでたどり着いたWに驚く。
Wは何がしかけてあったのか気が付いていなかったのだが…
プレイヤーとしても何が罠で何が何だかよくわからなかったのだけど（小声）

こうなったら仕方がないと

「暴力は嫌いだけど力尽くでも返してもらうわよ」

と言うアルデンテ、思い返すと、
道中で彼に捕まった時もあっさりとWに逃げられてたなと。
（前のマップからやり直しになるだけでゲームオーバーにはならない）

それはそうと余裕ぶっているWを前に高く飛び上がると、
乗り物に乗って登場する。
そこでステッキオが”強そうじゃが弱点はありそう”とWに伝える。
お前はもともとアルデンテの物じゃなかったのか？
とツッコミを入れたくなる展開に。
ボス戦中はもちろんの様に相手の現状に合わせて
こっちがどの姿に変身すればいいかのヒントが表示される。

このゲーム、道中の方が難しいのでそっちの方でヒントが欲しかったと思う。
現に、このゲームのプレイヤーで道中難しくて詰んだって声を
よく聞くぐらいには道中の進み方の謎解きが難しい。
こういうのもあってか、一応ワリオランドシリーズに分類されるらしいのだが過去作と似たところってキャラデザぐらいじゃね？ぐらいには異色の作品であるともいえるので是非まだやってない方は手にしてもらいたい逸品である。(とりあえずWがブリブリ喋るしストーリーがあるし内容だけは真面目すぎるぐらいには真面目。)

そしてここで初のボス戦が始まる。
アルデンテの乗っている乗り物は"アルデンテUFO"

説明：
アルデンテの戦闘用強襲型UFO。
船体の下に付いたバーニアで浮遊している。
なのでバランスを取るのがじつは凄く難しい。

バーニアとはロケットなどについている
ジェットエンジンのあの部分の事である。
が、それが一個しかついていないので
エアーホッケー状態の一輪車に乗ってるようなモノとでも思えばいいのかな…？
的な感じでバランスを取るのが難しいらしいのだが、
それを簡単に扱えている感じといい
今までの行動（突然煙と共に現れる）と言い、
ステッキが無くても怪盗としてはそれなりに
できる男なのかもしれないなと思えてくる。

攻撃方法は
・爆弾投下
・前面のドリル
・バーニアからの噴射
の三つでヒントもあるのでそこまで強くは無い。

無事、アルデンテに打ち勝つと今度はステッキと引き換えにお宝集めの手伝いを申し出る、諦めが悪い奴…に見えるがそれほどまでに大事なステッキだという事を語る。
そんな話を聞いてか、Wはオレ様の為にブリブリッと働けよ!!と受け入れるが…
アルデンテの申し出はもちろん見せかけで
スキを見てステッキを奪い返す作戦なのであった。

と言ったところで第一話が終了。
働けよ！のあとのアルデンテのセリフ、「アタシ　頑張るわ」これ可愛いね。

そしてアルデンテUFOの英名が"Mad Hat MK.Ⅰ"なのがなんともカッコいい。
そして曲もカッコいい。
これは怪盗紳士アルデンテのテーマアレンジとでもいえばいいのか、
とりあえずカッコいい。熱い。オネェ口調のヤツが相手だけどカッコいい。
MK-Ⅰという事はⅡやⅢがあるのでは？と思った方は賢い。W様並みに賢い。

～第二話につづく～